2013/02/01

【2013AW】13年秋冬のマーケット&トレンド展望と注目カラー・流行色


当社は約15年に渡り世界四大コレクションを分析しており、カラー・素材・柄・アイテムなど、20以上のカテゴリ毎に今後のマストトレンドを予測し、クライアント様へ情報提供を行っています。当ブログでは、クライアント様への情報提供後、その内容から一部分を抜粋した形で読者の皆様にお伝えします。 なお、より詳細で即時性の高い情報や、その他ブランド開発・ディレクション作成・商品企画についてのご相談は当社ホームページよりお問い合わせ下さい。


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政権交代や景気動向がファッションにも大きな影響を及ぼす

ファッションは生活者の心理が明確に反映されるため、経済や社会環境の変化がファッションに与える影響は大きい。特に現在の日本市場は、政権交代以降、円安・株高傾向にあり、経済環境が良化しつつある。アベノミクスと呼ばれる政策が短期間で一般生活者の消費意欲を上昇させるとは考えにくいものの、可処分所得の多い、いわゆる富裕層による高額品の消費が積極的になると考えられ、段階的に中間層の意識も変化すると予想される。



トレンドはどう動くか

このようなシーズンでは、新たなリッチトレンドや未来志向のフューチャリスティックトレンドのような新しいトレンドと、保守的な価値観に基づいたクラシックやレトロトレンドがミックスして表現される可能性が高い。ただし、保守的トレンドといっても伝統的で普遍的なトラディショナルスタイルではなく、その表現はファンタジーやフォークロアとミックスした表現になると考えられる。特にヤングを中心とした市場はリッチテイストへの移行が難しいために、新たなカジュアルスタイルを上記のような条件で模索するシーズンとなるのではないだろうか。



2013AWの注目テーマ

このような考えに基づき、今回は2013年秋冬シーズンに向けて、当社が予測するトレンドの中からカジュアル系で注目される2つのテーマについてご紹介したい。


<2013秋冬注目トレンド(1)>


「ダークファンタジー」のイメージ。背景には現実否定と非現実性の表現があり、その手法としてダークでファンタスティックなイメージを表現するトレンド。サブキーワードは「スチームパンク」。バロックやゴシックといったレトロトレンドをベースにパンキッシュで時にはストリートテイストをミックスするニューカジュアル。宇宙をテーマにしたスペースファンタジーにも注目したい。



<2013秋冬注目トレンド(2)>


景気が好転したとしても、ヤング層の可処分所得が急に増加するとは考えにくい。したがって保守的なトレンドは根強い人気になると考えられるが、今シーズンはこれまでのヨーロピアンテイストに加えて、アメリカンフォークに代表されるカントリー&フォークスタイルに注目したい。圧縮ニットやブランケット、コーデュロイ、スエードなどのカジュアルファブリックに、エンブロイダリーやフリンジ、テープアクセントのディティールを取り入れたデザインに注目。インディアンやウエスタンもミックスして、よりアクティブなカジュアルライフを提案するのも良いだろう。




トレンドカラー

2013AWシーズンのトレンドカラーを分析すると、カラー全体は落ち着いた雰囲気が感じられる。中間の色調が多く、グレイッシュ&ミディアムを中心としたカラートレンドとなりそうだ。ただし、日本市場では未だにカジュアルテイストの人気が根強いこともあり、カントリー調のスパイシーなカラーの注目度が高まる可能性もある。またトレンド面で注目される未来志向やミステリアスムードの台頭により、メタリックなカラーも重要性が高まると考えられる。下図は注目すべきトレンドカラーの一部。








以上、2013年秋冬のマーケット&トレンド展望でした。なお、当社はこれらの情報をより具体的に、スタイリングやカラー、素材、アイテム、ディティール等にまで落とし込んだ形でクライアント様へご提供しております。レポートやセミナー形式でのご提供が可能ですので、もしこのような情報に興味が御座いましたら、当ブログ右下のお問い合せフォームや、当社ホームページに掲載されている連絡先よりお問い合せ頂ければと思います。

また、追って当ブログ内でもこれらの情報を部分的に抜粋してご紹介して参りますので、今後もご愛読いただければ幸いです。
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